年始のベトナム(ホーチミン フーコック島)旅行⑨
Comparing apples and pairs
can you tell them apart in the dark?
暗闇の中でりんごと梨の違いがわかるかな?
いつもほとんど計画を立てないいきあたりばったり旅行なんだけど、こうやって書くと充実した旅だったんだなとわかって嬉しい☺️
前回からのつづき、暗闇のレストラン。
パズルのあとは手荷物をロッカーに預けて席へ。
携帯電話も持ち込みできません。
ロッカーは鍵はかかるとはいえ、海外だし大丈夫かな?と思ったけど問題ありませんでした。
担当の人がついてくれて、それぞれ簡単な自己紹介。英語が拙いのでやりにくかったらごめんねと伝えておきました。
Dialogueのときも思ったけど、海外で真っ暗闇で言葉がおぼつかないって、安全とわかっていても本当に心細いよね😱
ここから真っ暗闇。なにも見えないけど、レストランは2階だそうで、「肩につかまって」と言われて、お兄さんと私、夫の3人で汽車ぽっぽ状態でそろりそろりと階段を上りました。
螺旋階段のような感じだけど、目が見えないから平衡感覚がにぶっているだけで普通の階段なのかもしれない。
やっとのことで階段を上り、テーブルに着いて椅子とテーブルを触って確認しながらやっとのことで座りました。これだけでひと仕事。
テーブルに着くと、「右上に飲み物があります。右手側にカトラリーがあります。目の前には前菜の器が4つあって、丸いのはスープです。食べ終わったらメインを用意するし、なにか困ったことがあったら名前を呼んでね」と言われました。
本当に真っ暗闇でテーブルがあるかどうかも触らないとわからないので、これで食事ができるの?とかなり戸惑いましたが、慣れてくると器の感触や隣のテーブルのカチャカチャとフォークを使う音、談笑する声や目の前の前菜のおいしそうな匂いが楽しめるようになってきました。
料理はお互いなにを食べているか当てながら食事できるよう、同じグループの人はみんな同じコースを頼むのですが、周りのテーブルも
「コーンスープおいしいね」「えっこれパンプキンでしょ?」「スプーンが見つからない」など探り探り食事しているのが感じられておもしろい☺️
また、給仕の方は目が見えない方ばかりですが淀みなくサービスしてくださり、「階段を踏み外したりしないのか」「どこのテーブルになにを持っていくかどうやって判断しているの」などいろいろ質問してしまいました。
普段目が見える私たちが真っ暗闇に来ると一人で歩くこともままならず、暗闇を怖れないスタッフの皆さんに頼るしかなく、ハンデを負う側がどんなに大変か、わかったとは言えないけれど少しは感じることができたかな。
またハンデがありながらもたくましく働くスタッフの皆さんを見て(見えていないけど)、それもまた感じ入るものがありました。
暗闇だと感覚が研ぎ澄まされ、人との距離が近く感じるし、普段わからない目の見えない人たちの苦労も感じられてとても刺激的な体験でした。
最後にロビーに戻って、今日食べたものの種明かしと、
こういう場があることが目が見えないというハンデのために安定した仕事に就きにくい人たちの雇用につながっている、ぜひお友達にも広めて、また来てくださいということを言ってくださいました。
写真がないから地味ですが、本当にいい経験をしました☺️
食事もとてもおいしく、温かいものはあたたかく冷たいものはつめたい状態でサーブしてくれます。正直体験型のレストランでこんなにおいしいものが食べられるとは期待していなかった。
お会計はそれぞれ食前のアルコール&食後のコーヒー一杯ずつを含めてふたりで10000円ちょっとでした。
ベトナムで食べた食事の中では一番高かったけれど、お値段以上の価値がありました☺️
メールで予約できるので、ホーチミンを訪れる機会があればぜひ!
https://www.noirdininginthedark.com